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ツムラ 紫雲膏
主 治
皮膚外傷全般に使用できる軟膏の常備薬
外傷、火傷、ただれ、ひび、しもやけ、あかぎれ
【適応症】
外傷、火傷(やけど)、ただれ、ひび、しもやけ、あかぎれ、肛門裂傷、痔核による疼痛、かぶれ、あせも、魚の目、いぼ、たこ、水虫、褥瘡(とこずれ)、下腿潰瘍、皮膚び爛、肌荒れ、青年性扁平疣贅(ゆうぜい)、尋常性疣贅(ゆうぜい)、白癬、わきが、円形脱毛症、しらくも、鮫肌
注 文
【注文欄】
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1177 | 500g | 15,311円(税込) |
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症例・病例・治癒例
【症例参照】
【紫雲膏の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈血栓性静脈瘤による潰瘍(静脈瘤性下腿潰瘍)〉 60歳女性。床屋の奥さんで、いつも立ち仕事が続いている。顔色は艶があり、大柄で、肉付きはよいが、水太りタイプである。大便は異常なく、お茶やお菓子などが好きである。足にできた静脈瘤が破れ、痛みが激しいと相談に来られた。病院では心臓が悪いためだといわれ、ときどき利尿剤を出されていたという。また、患部に対しての治療は、かさぶたを取り消毒薬で洗ったり、抗生物質の点滴をしたりなど、複数の医療機関で既に3年も繰り返しているが、傷の痛みはいつこうによくならないという。 これ以上病院の治療を続けるのがいやになったとのことである。足に巻かれた包帯を通して、消毒薬で黄色っぽくなった浸出液がしみ出している。包帯を取り、患部を見せてもらうと、静脈瘤がボコボコと飛び出しているところに、まるで皮膚をえぐったように直径10㎝位の潰瘍ができていた。漢方薬の内服もあれこれと考えたが、まずは外用薬のみでやってみようと思い紫雲膏を投与した。家に帰り患部に塗布したところ、その日のうちから痛みがおさまってきたという。紫雲膏の塗布を続け、穴状のえぐれた部分は日に日に小さく固まっていった。約3ヵ月後、まわりの静脈の熱感、発赤の一進一退は相変わらずで、静脈瘤のある部分全体にときどき走る鈍痛に対しては、鎮痛剤の座薬で痛みを抑えているが、潰瘍のあった患部は、順調に快復し、5㎝位の厚いかさぶたを残し、傷口がまったく塞がってきた。現在発生している静脈瘤が再び潰瘍にならないよう、越碑加乖湯と桂枝茨苓丸の服用を10日前から開始したところである。 ・現代病名:静脈瘤性下腿潰瘍 |
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〈火傷(やけど)〉 15年前の正月、次男が生まれまして10日目ぐらいの日、手伝いの人が誰もいなくなったので、お湯を使わせるので家の中にタライを持ってきて熱湯を入れ、水をとりに行っているひまに長男がふざけていて、その中に落ちてしまいました。冬のことですから毛糸のセーターを脱がせましたところ、一皮むけて見るも無残な赤裸になってしまいました。ちょうど手許に紫雲膏がありましたので、急いでガーゼに塗り患部に付着させ、軽く包帯をしてやりましたところ、今まで痛がっていたのが1分足らずで刺激が取れたものと見えまして、おとなしく安眠しました。 1日2回の薬の交換で、わずか1週間ぐらいで跡形もなく全治しました。 ・現代病名:やけど |
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〈かさかさ肌が潤い、かゆみが消えた〉 Z君(15歳)は、幼いころからアトピー性皮膚炎で、ずっと治療を続けてきました。いろいろな治療を試しましたが、なかなか思うような効果を得られません。かゆみが非常に強くて、皮膚はかさかさと潤いがなく、上半身では額と首、下半身では太ももの内側とひざ裏の皮膚がザラザラになって赤黒く変色していました。 そんなZ君は、中学に入ったころから、漢方薬を扱う薬局で指導を受けるようになりました。初めに温清飲を勧められ、だいぶ症状が軽くなりましたが、疲れたときに症状が悪化することから、次の処方を当帰飲子に変更。今度は、ほとんど皮膚のかゆみを覚えなくなりました。 1年ほど飲み続けると皮膚のかさかさが治り、かゆみに悩まされることもなくなりました。高校に入るころには外用薬の紫雲膏だけでも十分に症状がコントロールできるようになったのです。 ・現代病名:アトピー性皮膚炎 |
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〈Ⅱ度のやけどが3ヵ月で完治〉 中学2年生のM子さんは、家庭科の調理実習で煮えたぎった鍋の湯を右前腕部にこぼしてしまいました。猛烈な熱さを感じたため、冷水で20分以上冷やした後、病院に行くと第Ⅱ度のやけどとの診断。病院では化膿止めの内服薬のほか、抗生物質の入った塗り薬を処方してもらい、2週間ほど通院すると包帯は取れました。 ただ、痛みは取れたものの、やけどの瘢痕(はんこん)が残るのではないかと心配したM子さんは、母親と相談して漢方も活用している医院にかかることにし、紫雲膏を勧められました。 その後、3ヵ月聞、紫雲膏を指導どおりに塗り続けると、やけどのあとはほとんど消えて元の肌に戻っていました。また、同時に勧められた柴胡加竜骨牡蛎湯を服用し続けたことで、イライラ感が消え、精神的にも安定した状態で治療に専念できたのです。 ・現代病名:やけど |
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〈たこ(胼胝)〉 著者はかつて百味箪笥の把手の刺激を繰り返すうち、左手中指の中央に大豆大のたこができ数年に及んだ。刺激を緩和する意味で薬室に入って調剤ののち、ときどき紫雲膏をすりこんでいたところ、半年ほどすぎたある日、紫雲膏をつけようとして中指を見ると、いつの間にかきれいにとれていた。 その後7歳の女児の人さし指にできた大きい腓砥に用いたが、これも半年かかってきれいにとれた。 (矢數道明先生の治験) ・現代病名:たこ(胼胝) |
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〈うおのめ(鶏眼)〉 43歳の婦人。数年前から左足の裏に大きなうおのめができ、石のように硬くなり、歩くと痛んで困っていた。 外科的治療もうけたが、根治しなかった。 紫雲膏をつけたところ、局部が軟かになり、歩行するとき少しも痛みを感じなくなった。その苦痛は使用後2~3日目から消失した。長期外用すれば治癒するものと思われる。 ・現代病名:うおのめ(鶏眼) |
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〈ぜいにく(贅(たこ)肉)〉 53歳の男子。ヒゲを剃っているとき、下唇の中央より左下方の所を傷つけた。その後いつの間にか大豆よりも、もっと大きいいぼ(疣)様のぜいにく(贅肉)が高く突起し、先端はザラザラになって、出血しやすくなっている。なんとなく悪性腫瘍に変質するのではないかと心配されてきた。 市販のいぼ(疣)を治すという薬を1ヵ月間つけたが、とれなかったという。そこで紫雲膏を脱脂綿にのばしてぜいにく(贅肉)上に貼り、絆創膏で固定させた。半年間続ける約束をしたが、患者はよくそれを守り、漸次縮小しつつちょうど6ヵ月目に跡方もなくとれた。 ・現代病名:ぜいにく(贅(たこ)肉) |
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弁証論治
【弁証論治・概要】
中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽(positive and negative principles)のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが証(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。
【自覚症状図】
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。 |
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【臓腑弁証】●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。 |
【証の判定画面】
診断のポイント
【ポイント参照】
舌 診
【舌診参照】
【舌診】(tongue) 不定です。
脈 診
【脈診参照】
【脈診】(pulse) 不定です。
使用方法
【使用方法参照】
成 分
【生薬参照】
本品100g中
日局ゴマ油100.0g
日局シコン10.0g
日局トウキ10.0g
上記の割合で得た油製エキス71.2gと
日局サラシミツロウ27.0g
日局豚脂1.8g
を含有する。
添加物:なし
【組成成分】…次図をクリックすると各生薬の詳細説明にリンクします。 |
製剤・薬剤形状
【製剤・薬剤形状参照】
使用上の注意
【注意参照】
補足説明
【関連項目参照】
製薬会社・電話
【問合せ先参照】
(お客様相談窓口) 0120-329-930
又は 03-5574-6600
受付:午前9時~午後5時30分
(土・日・祝日および弊社休業日は除きます)
備 考
【備考参照】
(remarks)
●家庭の常備薬を自分で作る
紫雲膏が適応する症状は非常に幅広いので、常備薬として持っているととても重宝します。さらに、生薬などの材料がそろうならば家庭でも作ることができます。
まずゴマ油を180度前後になるまで加熱します。そこで、黄蝋と豚脂を加えて溶かしていき、次に当帰を加えてから火を弱めます。140度ぐらいにまで温度が下がったら紫根を加え、ほどよい赤紫色になったところで火を止めます。適温のときに麻布などでこしてカスを取り除き、容器に移して冷まします。固まったら、日の当たらない常温の場所で保存しましょう。新鮮で上質な材料を使えば約5年間は保存できます。
紫雲膏の色は、油の温度や容器に移し替えたときの冷やし方などで、鮮やかになったり濃くなったりしますが、効果に差はありません。しかし、製法不良や保存不良、あるいは保存期間の超過で油が酸敗し、異臭がしたり変色した場合には使用を控えましょう。なお、油を煮て作るので、やけどには十分注意してください。