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ツムラ 茵蔯蒿湯 エキス顆粒(医療用)
主 治
口内炎、黄疸、じんましん、ネフローゼ、肝硬変症
肝胆湿熱特に黄疸(皮膚・目の黄染化)を呈する肝胆道系疾患(湿熱黄疸)
【適応症】
黄疸、急性肝炎、慢性肝炎、胆のう炎、肝硬変、ネフローゼ、じんましん、口内炎、血清肝炎、カタル性黄疸、急性腎炎
注 文
【注文欄】
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0741 | 42包(2週間分) | 3,275円(税込) | ||
k0869 | 189包(63日分) | 13,132円(税込) |
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症例・病例・治癒例
【症例参照】
【茵蔯蒿湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈二日酔い〉 28歳の男性。普段あまりお酒を飲むことがないのだが、仕事のつきあいで久しぶりに飲んだところ、翌日に激しい二日酔いになってしまったという。症状としては、顔色は悪く、頭痛、吐き気、尿利減少、少し熱感を感じるという。舌の状態は真っ白。まさに二日酔いのデパート状態だった。茵蔯蒿湯と五苓黄解液をすぐ服用させ、3~4時間ごとに服用するようにした。後日、本人が言うには、最初服用したものはすぐに吐いてしまったが、2回3回と服用していくうちに、尿がでるようになり、激しい二日酔いは起きなくなったという。 ・現代病名:二日酔い |
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〈非A非B肝炎〉 38歳、男性、教師。2年前に胆石症の手術を受け、その際、保存血液輸血を400m1行った。以後、肝機能障害もなく経過していたが、最近になって全身倦怠感が強くなり、近医を受診したところ、GOT250ku,GPT180ku,T-Bi12.Omg/dlと言われた。肝炎には和漢薬治療がよいと知人に知らされ来院した。身長167㎝、体重70㎏。顔面わずかに紅潮し、眼球結膜が軽度に黄染している。全身倦怠感が強い。口苦、食欲不振、身体内部の熱感がある。また、暑がりで、手足が火照り、冷水をしばしば飲む。大便は2日に1回。便色は正常であるが臭いが強い。水を飲む割には小便が少なく、尿回数は1日4回前後である。脈は沈、緊で力がある。舌は舌尖が紅く、腫大し乾燥した白黄苔に厚く覆われている。腹力は中等度で、少しく膨隆し、軽度の胸脇苦満がみられる。高ビリルビン血症、口渇尿量減少と脈が有力なことから、茵蔯蒿湯を投与した。約1ヵ月の服用によってGOT45ku,GPT28㎞,T-BH1.5㎎/dlとなった。胸脇苦満が取り去れず、イライラ感もみられたため、小柴胡湯を以後併用したところ、2ヵ月目で諸検査成績は正常化した。 ・現代病名:慢性肝炎 |
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〈こまめに処方を変更して完治に導いた〉 R君(当時22歳〕は、生まれて間もなくアトピー性皮膚炎と診断され、20年以上も症状が続いていました。皮膚が赤くがさがさになって、のどの渇きや、立ちくらみなどの自覚症状がありました。高名な漢方研究医の診察を受けたところ、温清飲と茵蔯蒿湯を交互に飲むように指示されました。1週間後、汗をかきにくかったR君が汗をかくようになったところで、十味敗毒湯と越婢加朮湯に処方が変更されました。 これをしばらく続け、快方に向かっていましたが、9ヵ月後に炎症が再発。かゆみが出たため、今度は温清飲と越婢加朮湯が処方され、併行してオリーブオイルを外用するように指示されました。3ヵ月後、調子がいいので自分で薬を中断したところ、顔に湿疹が出て、ほてりとのどの渇きを覚えました。 医師に報告すると清上防風湯と越婢加朮湯を処方され、この服用を続けたところ、以後、再発はしなくなったということです。 ・現代病名:アトピー性皮膚炎 |
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〈薬物性じんましん〉 53歳、女性、やせ型です。頭痛があるので鎮痛剤ばかりのんでいましたら、全身にじんましんができてかゆいとのことです。かきむしりのあとがすごいです。お医者さんに行って注射とのみ薬をもらいましたが、眠くて仕方がないということでした。セレスタミンを服用中です。顔のむくみが少々あります。むかつきがあるとのことです。 茵蔯蒿湯を5日分お渡ししました。 便秘をしていなかったのに茵蔯蒿湯を使ったので、そちらの苦情が出るかなと思いましたがありませんでした。 全身のじんましんは、きれいに治りました。 ・現代病名:蕁麻疹 |
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弁証論治
【弁証論治・概要】
中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽(positive and negative principles)のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが証(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。
…症状・所見→四診→証→治法→方剤
皮膚病と湿熱 »
脾胃湿熱(湿熱阻滞脾胃) »
肝胆湿熱 »
中焦に湿熱の邪が侵入した場合 »
【自覚症状図】
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。 |
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…下法:腸胃を蕩滌(とうじょう)して大便・積水・悪血などを瀉出し、腸胃に停留している宿食・燥尿・実熱・冷積・瘀血・痰結・水飲などを下窮から排出し、病変を解除する治法です。 |
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【中薬大分類】祛湿剤…停滞した水液(湿)を除去する方剤です。 【中薬中分類】清熱祛湿剤…熱性の湿を除去する方剤です。熱邪と湿邪を清泄します。 |
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裏熱実(りねつじつ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(炎症)、実証(比較的体力充実)、湿証(尿量が少ない)の方に適応します。 …人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。 【臓腑弁証】【気血津・臓腑証】 ●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。 【証(病機)】湿熱の黄疸・陽黄(熱が湿より重い)(しつねつのおうだん・ようこう) 【中医学効能(治法)】 清熱除湿・利胆退黄・清熱化湿法 【用語の説明】(term) 清熱(せいねつ) »…熱をさますことです。身体の内部の熱を冷ますことです。体表の熱の場合は解熱といいます。 除湿(じょしつ) »…体内の余分な水分を排出させることです。 利胆(りたん) »…胆嚢の働きを良くすることです。 |
【証の判定画面】
診断のポイント
【ポイント参照】
舌 診
【舌診参照】
【舌診】(tongue) 紅、乾燥、黄膩苔です。
脈 診
【脈診参照】
【脈診】(pulse) 沈滑数です。
使用方法
【使用方法参照】
成 分
【生薬参照】
製剤・薬剤形状
【製剤・薬剤形状参照】
使用上の注意
【注意参照】
補足説明
【関連項目参照】
製薬会社・電話
【問合せ先参照】
(お客様相談窓口) 0120-329-930
又は 03-5574-6600
受付:午前9時~午後5時30分
(土・日・祝日および弊社休業日は除きます)
備 考
【備考参照】
(remarks)
●次の5つの症状が現れたら茵蔯蒿湯
黄疸には至らないまでも、病気になる場合は前兆が現れることがほとんどです。
①上腹部が詰まった、あるいは張った感じで苦しい。
②気持ちが悪く吐き気がする。
③のどや口が渇く。
④水分を十分に補給しているのに小便・大便が出にくい。
⑤首から上の前頭部だけ汗をかく。
さらに、発熱が加わる場合もありますが、まず、これら5つの症状がそろって現れた場合は、茵チン蒿湯を試してみるとよいでしょう。なぜなら、5つの症状がそろった場合には、胃腸だけでなく肝臓の機能に問題が生じたと考えられるからです。
肝機能が低下すると、肝炎や肝硬変、また口内炎やじんましんも発症することがあり、いずれも茵チン蒿湯を用います。中でも急性肝炎は茵チン蒿湯だけで治ることが多いのですが、慢性肝炎や肝硬変の場合、実証の人には大柴胡湯や小柴胡湯などの柴胡剤と合方すると一層よいとされています。
●主治:脾胃湿熱・黄疸
●効能:清熱祛湿・退黄