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ツムラ 苓甘姜味辛夏仁湯 エキス顆粒(医療用)
主 治
慢性気管支炎、気管支拡張症、気管支喘息で慢性化したもの、腹水・浮腫があって咳をともなう
寒飲蓄肺(気管支炎・喘息(ぜんそく)で痰が薄く多い)/寒痰証/肺陽虚による咳・喘息
【適応症】
気管支炎、気管支喘息、心臓衰弱、腎臓病、肺気腫、肺拡張症、浮腫、腹水、ネフローゼ、慢性腎炎、萎縮腎、腹膜炎、滲出性肋膜炎、肺水腫、心臓性喘息、百日咳、脚気。
注 文
【注文欄】
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0729 | 42包(2週間分) | 6,002円(税込) | ||
k0857 | 189包(63日分) | 22,869円(税込) |
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症例・病例・治癒例
【症例参照】
【苓甘姜味辛夏仁湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈長年のせき、たんが少なくなった〉 長年クリーニング業を営んでいるKさんは、67歳の現在もまだまだ現役です。若いころからぜんそく持ちであることが、唯一の弱点といえます。せき込み、呼吸が苦しくなるぜんそくの発作が起こっても、寝込むほどのことはありません。体力はある方ではなく、せきとたんが長年の悩みの種でした。 あるとき、店のお客さんと話していて、評判の漢方薬専門の薬局があることを知り、自分の症状がよくなるものならばと思い、出掛けていきました。そこで、年齢からして体力が衰えていることや、せき、たんに苦しむこと、むくみや手足の冷えがあることなどの状態を基に、苓甘姜味辛夏仁湯を勧められました。 Kさんのせき、たんは徐々に少なくなりました。 ・現代病名:慢性気管支炎 |
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〈気管支喘息〉 43歳の女性です。昨年肺炎を経過し、8ヵ月前より風邪のあとで咳嗽喀痰が続き、両側前胸痛、レントゲン数回所見なく、病院にては喘息といわれました。加療するも効なく、食欲衰え、呼吸困難、歩行も不自由になりました。 咳嗽は毎夜11時、1時、4時と三回苦しくなり、動悸・頻尿・唾様の淡い痰が出ます。背や肩がひどく凝ります。 顔色蒼白で少し腫れ気味、脈は沈細で、わずかに数しています。腹は全般に虚状で陥没し、心下部少しく張っています。胸部に笛声音をきき、小水泡音も聴取できます。舌苔なく皸裂(ひび・あかぎれ)を生じ、荒れています。熱はなくて冷え症です。 全身の疲労衰弱・貧血・冷え症などから虚寒証であり、稀薄な痰・多尿・冷汗などより水分の停滞が想像されます。 苓甘姜味辛夏仁湯を与えたところ、一週間の服薬で諸症消失し、食欲が出て、1ヵ月後には軽作業に従事しても疲れず、体重増加し、顔面紅潮を呈し、3ヵ月で全治しました。再起不能とうわさされていたこの患者の治癒は奇跡的とさえいわれました。 ・現代病名:気管支喘息 |
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〈気管支炎〉 これは自家体験である。年末寒気の最も激しいころ、夜半の往診が三日続き、身体冷却して気管支炎を起こした。発熱はないが、咳嗽頻発、粘梱な喀湊を多量に排出する。咳嗽時には嘔気をともない、ときどき枢吐もした。悪寒に似ていかにも全身が冷えきってしまった感じで、非常に寒く、少しの風でもぞくぞくする。なんとなく生活機能沈衰の気分で元気が出ない。 陽証ではなく、かといって附子の証でもない。結局苓甘姜味辛夏仁湯を服用した。 一回服用すると、非常に身体が温まって、咳嗽が楽になり、気分が引き立ってきた。一週間できれいに治った。 (和田正系氏、「漢方と漢薬」3巻2号) ・現代病名:気管支炎 |
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弁証論治
【弁証論治・概要】
中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽(positive and negative principles)のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが証(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。
【自覚症状図】
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。 |
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【中薬大分類】祛痰剤…固まった水液である痰を除する方剤です。きょ痰薬を主体にし、痰を排除・消解したり、各種の痰病に効果のある方剤です。 【中薬中分類】温化化痰剤…温めながら痰を除去する方剤です。 |
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裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)、湿証(水分停滞)の方に適応します。 …人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。 【臓腑弁証】【気血津・臓腑証】 ●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。 【証(病機)】肺寒停飲(はいかんていいん) 【中医学効能(治法)】 温肺降逆・温肺化痰・平喘止咳・利水・温中散寒 【用語の説明】(term) 降逆(こうぎゃく) »…上った気を下げることです。 化痰(けたん) »…痰を除くことです。 平喘(へいぜん) »…呼吸困難、喘息を改善することです。 止咳(しがい) »…咳を止めることです。 利水(りすい) »…腎を温めて、脾を健全にすることです。尿や発汗のことです。水気を下行させて通利することです。利尿、導尿がそれです。薬物では猪苓・沢瀉・通草などにその作用があります。 温中散寒法(おんちゅうさんかんほう) »…温・熱性の生薬を用いて脾胃を温め、腹痛や冷え下痢などを治療する方法です。類語:温裏散寒法(おんりさんかんほう) |
【証の判定画面】
診断のポイント
【ポイント参照】
舌 診
【舌診参照】
【舌診】(tongue) 湿潤淡白、滑らかな白舌苔です。
脈 診
【脈診参照】
【脈診】(pulse) 沈弦です。
使用方法
【使用方法参照】
成 分
【生薬参照】
製剤・薬剤形状
【製剤・薬剤形状参照】
使用上の注意
【注意参照】
補足説明
【関連項目参照】
【苓甘姜味辛夏仁湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
小青竜湯 » …本方に似て喘鳴、咳嗽、水様鼻汁などがあるが、体力が中等度で顔色不良、冷え症、疲労などが軽度で、食欲不振がない。特に軽度の発熱、悪寒、頭痛などの表証を伴う場合に用いる。(表寒肺虚) | |
麻杏甘石湯 » …比較的体力のある胃腸が健全な人で、喘鳴、咳嗽、呼吸困難があり、口渇を伴い、自然に汗の出る場合に用いる。(肺熱) | |
銀翹散 » …温病系風邪(風熱(表熱))辛涼解表剤、上焦風熱、衛分証、気分証に使用。熱感があり、悪寒はない。口渇、咽痛、咳嗽がある。感冒、インフルエンザ、咽頭炎、扁桃腺、流行性耳下腺炎等。 | |
製薬会社・電話
【問合せ先参照】
(お客様相談窓口) 0120-329-930
又は 03-5574-6600
受付:午前9時~午後5時30分
(土・日・祝日および弊社休業日は除きます)
備 考
【備考参照】
(remarks)
●主治:寒痰
●効能:温肺化痰