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ツムラ 黄耆建中湯 エキス顆粒(医療用)
主 治
慢性の病状や化膿症、病後治療の漢方の特効薬
脾陽虚証の慢性消化器病
【適応症】
児童の虚弱体質、病後の衰弱、夜尿症、夜泣症、軽度の慢性腹膜炎、盗汗(ねあせ)、慢性中耳炎、痔、カリエス、アレルギー性鼻炎、皮膚潰瘍、慢性中耳炎。
注 文
【注文欄】
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0708 | 84包(2週間分) | 3,275円(税込) | ||
k0836 | 189包(31.5日分) | 7,705円(税込) |
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症例・病例・治癒例
【症例参照】
【黄耆建中湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈長引く乳腺炎を漢方で治櫨〉 出産後1ヵ月で乳腺炎になってしまったWさん(32歳)は、抗生物質を服用していましたが、治りきらなかったため、漢方クリニックを受診することにしました。Wさんは虚弱で疲れやすく、食欲不振や寝汗があることから、黄耆建中湯が処方されました。 服用を始めて1週間ほどで、食欲が増してきて、寝汗が止まり、疲れにくくなりました。そこで、薬を托裏消毒散の煎じ薬に変えて服用を続けたところ、炎症は徐々に軽減し、2週間ほどで治まったということです。 ・現代病名:乳腺炎 |
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〈II度深達性のやけどがあとを残さず完治〉 料理が趣味のMさん(45歳・男性)は、調理後のてんぷら鍋を片づけようとして、熱した油を右足の甲の上にこぼしてしまいました。すぐに風呂場に行き、流水で30分ほど患部を冷やし続けましたが、足の甲の上皮が完全に欠落し、皮下脂肪組織が露出するというひどい状態でした。漢方を扱う皮膚科の医師は、1度の深達性のやけどと診断。Mさんは、皮膚移植を勧められましたが、手術はしたくなかったので黄耆建中湯と伯州散を医師から処方してもらい、経過をみることにしたのです。また、毎日アクリノール水での薬浴を行うとともに、欝金と田七、甘草を加えた紫雲膏を塗布するようにとも指示されました。治療を続けて1週間ほどたつと、上皮が上がってきて、外見的にはI度程度にまで回復しました。 そこで、黄耆建中湯だけにしたところ、4週間後にはほとんどあとも残らないぐらいに治ったので、服用を中止したのです。数年たった現在では、どちらの足にやけどをしたのか自分でも分からなくなるほど、やけどのあとは残っていません。 ・現代病名:II度深達性やけど |
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〈黄耆建中湯で多汗症が治った〉 夏はもちろん、冬でも大汗をかくのが悩みだった58歳のM子さん。漢方の専門医がM子さんに尋ねたところ、M子さんの職場では、冷暖房の冷温風は天井に取り付けてあるエアコンから出るようになっており、1年を通じて頭は温かいのに足元は冷える、という状況だといいます。そして、M子さんはある夏からすごい汗をかくようになり、それが秋になっても収まらず、周囲から「遅い更年期障害では」といわれていたそうです。 冷えのぼせが強く、体格的には少々太めのM子さんには、体の冷えに注意する旨の指導とともに、黄耆建中湯が処方されました。そこで、医師の指導を守って生活に気を付けながら漢方薬を飲んだところ、2週間で汗はかかなくなりました。 さらにM子さんは、嬉しいことに疲れもたまらなくなったといいます。 これは、気・血・水のバランスが取れてきた証拠でしょう。結局1年ほど飲み続けて、M子さんは見違えるほど元気になりました。 ・現代病名:多汗症 |
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〈蕁麻疹と湿疹に黄耆建中湯合人参湯〉 45歳、主婦。【現病歴】湿疹は前胸部からあごの下、両肩にかけて、ぼつぼつと小丘疹ができていてかゆい。約6年前からのもので、皮膚科ではにきびの一種といわれているという。これはあきらめかけており、かゆみの強い時は軟膏をすりこんでいる。 それよりも1か月前から蕁麻疹ができてきた。夜になるととくに大腿後面の皮膚が地図状に腫れてくる。抗ヒスタミン剤を飲むとおさまる。ほかに最近月経が不順で肩がこり、のぼせやすく、動悸、発汗があり、産婦人科でホルモンのアンバランスといわれた。胃が悪く、食後みぞおちと右肩背部とが痛む。食後歩くと腹が痛む。大便1日3行、軟便で下痢しやすい。朝は起きられないし、昼間も眠し㌔非常に疲れやすく、時々貧血を起こす。なにしろ汗をかきやすい。足が冷える。 【現症】身長152cm、体重41㎏。顔色悪く、脈棚帖は乾燥して難なく、しみるという。夜間排尿はない。右下腹腸骨上窩に軽度の圧痛があるほか、腹診では著変はない。 【経過】柴胡桂枝湯加菌陳4.0を投与。 ところが2月の再診時に、蕁麻疹がひどくなったので抗ヒスタミン剤を毎晩飲んでいるという。これは薬方の副作用ではなく、要するに効いていないのである。ただ月経があったといい、これ以後毎月規則正しくきている。それ以外の症状は変化がない。 そこで考えた。腹状はそれほど虚していないようであるが、ひどく疲れるというから、明らかに虚労であり、まずこれから治してみようと、黄耆建中湯を与える。 3月、なお下腹満痛、下痢、舌の乾きを訴える。血圧98-52。そこで前方に人参湯を合方する。 4月下旬、大変具合がよい。蕁麻疹が出なくなったほか、湿疹も消失。「湿疹は長年かかると皮膚科でいわれていたのに、すっかりよくなってうれしい」と本人はいう。下腹痛、食後腹痛もだいぶよいが、まだ汗をかきやすい。前方続服中。 ・現代病名:蕁麻疹と湿疹 |
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弁証論治
【弁証論治・概要】
中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽(positive and negative principles)のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが証(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。
…症状・所見→四診→証→治法→方剤
脾陽虚(脾陽不振・脾陽虚弱・脾胃虚寒) »
胃虚寒(胃気虚・胃気虚寒) »
【自覚症状図】
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。 |
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…温法:温裏・散寒・回陽・通絡などの効能により、寒邪を除き陽気を回復し経絡を通じて、裏寒を解消する治法です。 |
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【中薬大分類】温裏(補陽)剤…体内を温める方剤です。即ち、裏寒を改善する方剤です。 【中薬中分類】温中散寒剤…中焦の冷え(裏寒)に用いる方剤です。中焦脾胃の陽気が虚衰して、運化と昇陽が不足し、腹痛・腹満・食欲不振・口渇がない・下痢・悪心・嘔吐・舌苔が白滑・脈が沈細または沈遅の症候がみられます。 |
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裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)の方に適応します。 …人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。 【臓腑弁証】【気血津・臓腑証】 ●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。 【証(病機)】肝気虚(かんききょ) 【中医学効能(治法)】 補気固表・緩急止痛・温中補虚 【用語の説明】(term) 補気(ほき) »…気を補う=益気のことです。 止痛(しつう) »…痛みを止めることです。 温中(おんちゅう) »…中焦=脾胃を温めることです。 補虚瀉実(ほきょしゃじつ) »…足りないもの、虚を補って、いらないもの、実を出すという治療原則のことです。 肝気(かんき) »…肝は西洋医学で言う肝臓も含め自律神経、ホルモン系の調整機能、血の貯蔵、精神機能などを有し、これらの機能を総称して肝気といいます。肝機能のことで、全身へ気を良く巡らせる働きをします。 |
【証の判定画面】
診断のポイント
【ポイント参照】
舌 診
【舌診参照】
【舌診】(tongue) 淡白湿潤、時に薄い白苔です。
脈 診
【脈診参照】
【脈診】(pulse) 細弱です。
使用方法
【使用方法参照】
成 分
【生薬参照】
黄耆建中湯の構成生薬は、下記の6種類です。主薬の黄耆には、栄養状態をよくし、汗を調節する作用があるといわれます。桂皮など胃腸の働きをよくする生薬も配合されています。そのほか、膠飴(麦芽糖)と呼ばれるあめもたくさん入っていて、これも栄養分の補給になります。
本品18.0g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス4.75gと粉末飴10.0gを含有する。
日本薬局方 シャクヤク(芍薬)…6.0g
日本薬局方 オウギ(黄耆)…4.0g
日本薬局方 ケイヒ(桂皮)…4.0g
日本薬局方 タイソウ(大棗)…4.0g
日本薬局方 カンゾウ(甘草)…2.0g
日本薬局方 ショウキョウ(生姜)…1.0g
粉末飴…10.0g
製剤・薬剤形状
【製剤・薬剤形状参照】
使用上の注意
【注意参照】
補足説明
【関連項目参照】
製薬会社・電話
【問合せ先参照】
(お客様相談窓口) 0120-329-930
又は 03-5574-6600
受付:午前9時~午後5時30分
(土・日・祝日および弊社休業日は除きます)
備 考
【備考参照】
(remarks)
●目安は小建中湯の証より虚弱な方
一口に、虚弱体質あるいは体力が衰えているといっても、黄蓍建中湯を用いるためには、「小建中湯」の証を多少でも知っておいた方が目安になります。
小建中湯に当てはまる証の人は、気力も体力もあまりない虚弱体質で栄養も血色もよくない人であり、疲れやすい、寝汗をかく、手足がほてる、動悸がするなど黄蓍建中湯の証とほぼ同じです。生薬は、芍薬、桂枝、生姜、大棗、甘草、膠飴の6種で構成されており、腹痛を和らげ、胃腸の調子をよくするとともに、体力を付け、体を丈夫にする働きがあるのです。ここに、保養剤の長(おさ)といわれる黄蓍を加えた処方が、その名が表すとおりの黄蓍建中湯となります。
つまり、同じように気力・体力が弱く、疲れやすい状態であっても、小建中湯の証に比べて、より一層の栄養不足で気力がさらに弱く、黄蓍を必要とする人に最適なのが黄蓍建中湯ということです。日ごろからの生活パターンや体力のあり方、気力の持続力などを、よく自己分析してみるとよいでしょう。
●主治:脾肺虚寒・脾虚肝乗
●効能:温中補気・柔肝緩急