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ツムラ 帰脾湯 エキス顆粒(医療用)
主 治
出血・貧血、健忘症・不眠・神経症状に
心の気血両虚の動悸・倦怠・不眠/心脾気血両虚を治療する名方剤/脾不統血による出血
【適応症】
貧血、不眠症、不安神経症、胃潰瘍、腸出血、子宮出血、血尿、食欲不振、神経性心悸亢進症、健忘症、神経衰弱、ヒステリー、白血病、再生不良性貧血、バンチ氏病、遺精、嚢腫腎、瘰癧(るいれき)の潰瘍、慢性淋疾
注 文
【注文欄】
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0676 | 42包(2週間分) | 6,002円(税込) | ||
k0804 | 189包(63日分) | 21,686円(税込) |
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症例・病例・治癒例
【症例参照】
【帰脾湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈帰脾湯で紫斑病を克服〉 住職のKさん(56歳・男性〕は、半年ほど前から原因不明の皮下出血(紫斑)に悩まされていました。「もしや悪い病気では」と不安になり、大学病院で検査を受けたところ、血小板減少症との診断を受け、外来に通院しています。 ただし、通院当初は、検査を受けても原因がはっきりしないことや、病院でもらう薬を飲んでもあまり症状が改善しないことから、Kさんの不安は徐々に高まり、イライラしたり、弱気になったり、精神状態の安定しない毎日でした。 そこで、担当医師が同僚の漢方を扱う医師に相談したところ、Kさんの精神状態が症状を悪化させているとの判断から、帰脾湯を勧められました。Kさんが服用を始めると、2ヵ月ほどで血小板が増加しはじめ、出血傾向も軽くなりました。 Kさんは元気を取り戻し、毎朝、勤行に励んでいるそうです。 ・現代病名:血小板減少症 |
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〈漢方薬で不正出血が止まり体力が回復した〉 会社員のAさん(20代後半)は、仕事と家庭を両立させている頑張り屋の女性です。ただ、昔から目立って丈夫な方ではなかったので、年に何回かは体がもたなくなって会社を休むときがあったそうです。そんなAさんの体を心配していたお姑さんが、再び彼女が体調を崩したとき、知り合いの漢方研究医がいる病院に連れていきました。 Aさんは貧血で顔色が悪く、最近はときおり動悸がして、夜あまりよく眠れずに、寝汗をかくといいます。医師がほかに気になる症状を尋ねると、疲れからか、最近、物忘れしてしまうことがあるということでした。さらに、Aさんは胃腸が弱く、月経不順で不正出血もありました。 そこで、医師は、止血作用のある帰脾湯という漢方薬を処方しました。 すると、ほどなく出血の方は気にならなくなり、やがて、貧血も日常生活に支障ない程度に回復しました。 漢方治療を始めて1年もすると、体調を崩すことがなくなり、会社を休まなくてすむようになったということです。 ・現代病名:貧血 |
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弁証論治
【弁証論治・概要】
中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽(positive and negative principles)のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが証(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。
…症状・所見→四診→証→治法→方剤
血虚 »
出血・気虚(気不摂血・脾不統血) »
気血両虚(気血不足) »
気虚失血 »
心血虚 »
心気血両虚 »
脾不統血(気不摂血) »
心腎不交(心火+腎陰虚) »
心脾気血両虚(心血虚+脾気虚) »
気虚 »
【自覚症状図】
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。 |
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…補法:気血陰陽あるいは臓腑の虚損を補養する治法です。 |
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【中薬大分類】補益剤…正気を補う方剤です。補益薬を主体にして正気の不足である虚証を改善する方剤です。扶正剤・補剤ともいいます。 【中薬中分類】補血剤…血を補う方剤です。血虚に対する方剤です。養血剤ともいいます。 |
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裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)、血虚(血流不足・貧血症状)、気虚(心身疲労)の方に適応します。 …人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。 【臓腑弁証】●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。 【証(病機)】心脾両虚(しんぴりょうきょ) 【中医学効能(治法)】 気血双補・補脾・養心安神・補養心脾 【用語の説明】(term) 気血双補剤(きけつそうほざい) »…補気剤と補血剤の構成を合方したものになります。ただし、血虚は多くの場合気虚に不随して発生するので、気血双補剤の主体は補気にあります。 補脾(ほひ) »…脾の機能を高めることです。 養心安神法(ようしんあんじんほう) »…心の陰血が不足して起こる心神不安の治療法です。 心脾両虚(しんぴりょうきょ) »…心と脾の機能が同時に落ちた状態です。食欲不振や不眠が起ります。 |
【証の判定画面】
診断のポイント
【ポイント参照】
舌 診
【舌診参照】
【舌診】(tongue) 淡白湿潤、微白苔または無苔です。
脈 診
【脈診参照】
【脈診】(pulse) 沈細微です。
使用方法
【使用方法参照】
成 分
【生薬参照】
帰脾湯には、胃腸を丈夫にし貧血症状を改善する生薬、滋養強壮作用のあるもの、さらに、酸棗仁や竜眼、遠志など気分を落ち着かせる生薬が配合されています。
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス4.50gを含有する。
日本薬局方 オウギ(黄耆)…3.0g
日本薬局方 ニンジン(人參)…3.0g
日本薬局方 ビャクジュツ…3.0g
日本薬局方 ブクリョウ(茯苓)…3.0g
日本薬局方 オンジ(遠志)…2.0g
日本薬局方 タイソウ(大棗)…2.0g
日本薬局方 トウキ(当帰)…2.0g
日本薬局方 カンゾウ(甘草)…1.0g
日本薬局方 ショウキョウ(生姜)…1.0g
日本薬局方 モッコウ(木香)…1.0g
サンソウニン(酸棗仁)…3.0g
リュウガンニク(竜眼肉)…3.0g
製剤・薬剤形状
【製剤・薬剤形状参照】
使用上の注意
【注意参照】
補足説明
【関連項目参照】
【帰脾湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
加味帰脾湯 » …本方の症状に准じ、身体が衰弱して微熱や胸苦しさなどがある場合に用いる。 | |
十全大補湯 » …体力が衰えて顔色が悪く、疲労倦怠感を訴えるが、本方よりも神経症状が軽度の場合に用いる。(気血両虚と虚寒) | |
桂枝加竜骨牡蛎湯 » …貧血はあまりないが精神不安、不眠、陰萎などを訴える場合に用いる。(気血不足し虚陽上浮) | |
芎帰膠艾湯 » …消化機能には異常なく、出血を主症状とする場合に用いる。(血虚の出血) | |
黄連解毒湯 » …体力のある人が、興奮、のぼせの傾向を伴い、比較的急性に起こる出血の場合に用いる。(血熱妄行) | |
製薬会社・電話
【問合せ先参照】
(お客様相談窓口) 0120-329-930
又は 03-5574-6600
受付:午前9時~午後5時30分
(土・日・祝日および弊社休業日は除きます)
備 考
【備考参照】
(remarks)
帰脾湯は、『済生方』という処方集が原典とされています。『済生方』は中国南宋時代の漢方医・厳用和によって編纂されたため、正式には『厳氏済生方』といい、厳氏が試用して有効だった450余りの処方が選録されているものです。
ところが、そこに紹介されている帰脾湯の構成生薬は、実は12種類でなく、当帰と遠志が入っておらず、10種類だったといわれています。そして、後に明の時代の医者であった醇立斉によって、当帰と遠志が加えられ、現在の帰脾湯の基本となる処方がつくられたのだそうです。