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ツムラ 六君子湯 エキス顆粒(医療用)
主 治
胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、おう吐、食欲不振、胃痛
脾胃気虚(痰多)・痰湿
【適応症】
C型肝炎、胃下垂、胃アトニー、消化不良、嘔吐、食欲不振、胃痛、胃炎、胃拡張症、胃神経症、悪阻(つわり)、虚弱児の食欲不振、胃潰瘍、虚弱児の消化不良、術後の胃腸障害、胃癌、食道癌、慢性腹膜炎、自家中毒、虚弱者の胃腸型感冒虚弱者、老人・脳卒中患者の体力補強、潰瘍性大腸炎。
【こんな時には】
●六君子湯は虚証の患者に使用される代表的な方剤であり、心窩部・不快感や胃もたれ感・食欲不振などに対して使用されます。
●六君子湯は機能性ディスペプシアのうち、食後・愁訴症候群に対する第1選択薬です。
●プロトンポンプ阻害薬・抵抗性・胃食道・逆流症に対する有効性も期待されます。
●最近では中医学の「証」にこだわらず、西洋医学的な手法で、六君子湯の有効性を証明した研究が増えています。
●六君子湯はグレリンの分泌を亢進させるという、ユニークな作用を有します。
注 文
【注文欄】
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0656 | 2.5g×42包(2週間分) | 6,002円(税込) | ||
k0784 | 189包(63日分) | 22,781円(税込) |
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症例・病例・治癒例
【症例参照】
【六君子湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈胃炎〉 50歳男子。ある小学校の校長。半年前より胃腸の調子が悪く、徐々にやせてくるため、病院で検査を受けたところ、無酸性胃炎であり、がんに移行する危険があると診断された。 食欲はなく、顔色が悪い。心窩がつかえ、ときにシクシクと痛む。多少腹鳴があることを目標に半夏瀉心湯を投与したが、症状はわずかに改善がみられた、という程度にとどまった。 4週間後、今度は易疲労を強く訴えたため、六君子湯に変方すると症状は急速にとれはじめ、3ヶ月日には食欲も出て体力も回復した。 ・現代病名:胃炎 |
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〈胃下垂症〉 28歳の婦人。平素から胃腸が弱い。最近目立ってやせたので医師に診てもらったところ、胃下垂症で、胃が骨盤まで下がっているといわれた。そのため食欲がなく、少し食べると、みずおちが重く、ときどきめまいがする。それと便秘のために4日に一度ぐらい洗腸しているという。脈は力なく、瞬の上で振水音を証明する。六君子湯を与え、甘味を制限した。これをのむと毎日気持のよい通じがあり、食が進むようになり、1ヶ月ほどで4キロほど体重が増え、振水音もかすかに証明できるほどになった。そればかりか風邪もひかなくなった。・現代病名:胃下垂症 |
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〈曇りの日に現れる頭重感とめまい〉 主婦のNさん(36歳)は、いつも頭が重だるく、めまいがして、体に力が入らないという症状で悩んでいました。この症状は、特に曇りの日や台風の前後にひどくなります。そこで、Nさんは漢方を処方するクリニックを訪れました。日ごろから胃が弱く、冷え症のNさんには、頭重感を治す標治(局所的な治療)の処方として半夏白朮天麻湯、胃弱という体質を改善する本治(根本的な治療)の処方として六君子湯が出されました。服用を始めると、徐々に胃の調子が整い、それに伴って頭重感やめまいなどが起こる回数が減り、やがてまったく症状が現れなくなりました。 ・現代病名:頭重感・めまい |
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〈2年間続いた尿もれが2週間で快癒〉 会社経営者のSさん(58歳)は、行動的でおしゃれな女性ですが、肥満気味で、2年前から頻尿と尿もれに悩んでいました。トイレに間に合わないことが多く、常に下着を持ち歩いていたほどです。自分で治そうといろいろ試しましたが、改善せず、知人の紹介で病院を受診しました。Sさんは胃が弱く、冷えやむくみがあるため、真武湯に六君子湯を併用することになりました。服用を始めて2週間、尿もれは完全に治まりました。冷えが取れ、胃の状態が安定すると、顔のむくみが消え、体重も2kg減っていました。 ・現代病名:尿もれ |
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〈だるさとむくみが取れた〉 Fさん(25歳・女性)はだるさが取れず、疲れやすくて根気もありません。のどが渇くので、いつも水を飲んでおり、足もむくんでいました。さらには、食べると下痢をするという状態です。そこで近くの漢方薬局で相談したところ、六君子湯と十全大補湯を処方されました。胃腸を丈夫にして、水分代謝をよくするという漢方薬です。すると、半月でむくみが取れ、下痢も治り、だるさも消えました。その上、ざらざらしていた肌もキレイになり、思わぬ効果に大喜びでした。 ・現代病名:だるさとむくみ |
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〈3年来の腹痛が漢方で改善した〉 Mさん(29歳・女性)は、3年ほど前からときどき腹痛を覚えるようになり、以来軟便が続く毎日でした。そのころから体がだるく、食欲不振で、体重も落ち、仕事や日常生活においても無気力になっていきました。医師には慢性胃炎と診断され、胃薬を処方されました。ところが、薬を飲み続けても、一時的にはよくなったような気がするのですが、なかなか完治したという実感が得られず、胃薬を手放せない状態でした。 あるとき、知人の紹介で、漢方薬を扱っている病院を訪ねたMさんは、そ二で虚証と判定され、先天的な胃弱であると診断されたのです。 このとき処方された六君子湯を半月ばかり服用してみたところ、疲労感が和らぎ、食後の胃の痛みがなくなったことで、徐々に食欲も戻ってきました。 現在も六君子湯を飲み続けていますが、以前と変わらぬ元気を取り戻し、明るい毎日を送っているとのことです。 ・現代病名:慢性胃炎 |
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〈潰瘍性大腸炎〉 60歳の主婦。主訴は右下腹痛と便秘、全身倦怠、食欲不振があり、貧血は高度である。 一見して癌と思わしめる顔貌であったので、精密検査をした。赤沈は一時間八を示し、胃液は無酸、 潜出血強陽性で、小野寺氏腎部圧痛点陽性、X線所見と腹部触診では腫瘤は触れない。これに対して真武湯、パロチン注射、効果なく悪化するので、日赤病院に検査を依頼したところ、潰瘍性大腸炎らしいとのことであった。 入院して手術せんとしたが、患者が手術をきらってむりに退院して漢方治療を希望してきた。沈思黙考の結果、腹証から六君子湯の証と判明し、他の一切の治療を排して、患者は熱心に服用した。10日後には腹全体の力がつき、排便も順調となり、食思良好、全く順調に快方に向かった。 証は川の流れに似て絶えず変わっている。いわゆるタイミングがよくないと証に一致した投薬ができないのではないかと思う。また医師に対する患者の信頼度に支配されることも否めないことと思われる。 ・現代病名:潰瘍性大腸炎 |
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〈胃下垂症〉 49歳の婦人であるが、2年前より胃下垂といわれ、いつも心下部が居え、全身倦怠感を訴え、肩や背が凝り、血圧は低く、ときどきめまいがして元気が出ない。この2年来皮膚に血豆がたくさん出てきた。便通は1回あるが、食欲がなく、子供は1人で、帝王切開手術をうけて生んだ。 痩せて貧血気味で、脈も腹も軟弱である。胃部拍水音が著明である。右季肋下部にやや緊張するところがあって、圧迫すると苦しいという。私はこれに柴荷六君子湯を与えた。これを服用していると、食欲が出て、冷えなくなり、冬になっても例年のように寒さを覚えず、コタツがいらなくなった。 そればかりではない。不思議なことには、全身とくに胸腹部皮膚に赤小豆のように多発していた血豆が消えてきた。新しいのができなくなったといって、大喜びであった。4ヵ月ほどのんで廃薬した。 ・現代病名:胃下垂症 |
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〈胃痛が取れた〉 50代男性。細身で顔色は青白く、見るからに胃腸の弱そうな感じで、時々来店されては六君子湯を購入されるという常連のお客様です。今回は、いつもと少し症状が異なるらしく、ご自身でも色々と調べられたのか、「○○六君子湯というお薬がありますよね」と他のお薬を希望されました。 症状は、酸っぱいものが上がって来ることと、咽喉がいがらっぽくなること、胸のあたりが熱くなることなどを訴えます。さらに詳しく伺うと、みぞおちのあたりに痛みが起こることもあることから、今回は柴芍六君子湯を服用いただくことにしました。 10日分をお渡しし、痛みが強くなるようであれば受診するようにもお伝えしました。 翌週に来店された際には、胃液の逆流や胃の痛みもすっかり落ち着いたことをお話しされて、いつものように六君子湯を購入された次第です。 ・現代病名:胃痛 |
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弁証論治
【弁証論治・概要】
中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽(positive and negative principles)のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが証(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。
…症状・所見→四診→証→治法→方剤
気虚 »
脾気虚(脾胃気虚・脾胃虚弱・中気不足) »
食滞胃カン(胃中停食) »
脾肺気虚 »
【自覚症状図】
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。 |
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…補法:気血陰陽あるいは臓腑の虚損を補養する治法です。 |
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【中薬大分類】補益剤…正気を補う方剤です。補益薬を主体にして正気の不足である虚証を改善する方剤です。扶正剤・補剤ともいいます。 【中薬中分類】補気剤…気を補う方剤です。気虚を改善する方剤です。益気剤ともいいます。 |
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裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)、湿証(水分停滞)の方に適応します。 …人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。 【臓腑弁証】【気血津・臓腑証】 ●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。 【証(病機)】脾胃気虚兼痰湿(ひいききょけんたんしつ) 【中医学効能(治法)】 補気健脾・理気化痰・和胃降逆 【用語の説明】(term) 補気(ほき) »…気を補う=益気のことです。 健脾(けんぴ) »…脾の働きです。脾胃の機能を正常にする治療法です。 理気(りき) »…理気:気の流れを良くすることです。気(氣)を正常に巡らせ機能を回復する治療法です。 化痰(けたん) »…痰を除くことです。 脾胃(ひい) »…脾胃;胃は現在の胃と考えてよいですが、脾は脾臓の事ではなく膵臓の働きに近いです。胃が消化した飲食物から滋養物質と水液を吸収し肺に送り、肺から全身に巡らせます。脾胃=消化器系のことです。 気虚(ききょ) »…気が減少する事です。気が不足している状態です。消化機能が衰えて栄養が行き渡らなくなるため、心身の活動性に支障が起こり、だるさ・疲労・食欲不振・風邪をひきやすいなどの症状が現れます。 痰湿(たんしつ) »…体内に滞った水分からできる代謝異常物質のことです。 気滞(きたい) »…気の流れが滞っている状態です。気が滞ると脹痛、膨満感などが現れます。肝の機能低下、風邪、飲食、水毒、オ血などが原因の機能低下などです。 |
【証の判定画面】
診断のポイント
【ポイント参照】
舌 診
【舌診参照】
【舌診】(tongue) 淡白舌。湿潤、白苔がやや厚いです。
脈 診
【脈診参照】
【脈診】(pulse) 沈弱です。
使用方法
【使用方法参照】
成 分
【生薬参照】
製剤・薬剤形状
【製剤・薬剤形状参照】
使用上の注意
【注意参照】
補足説明
【関連項目参照】
【六君子湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
四君子湯 » …胃腸虚弱であるが、気虚の症が主で、痰飲の症はない。 | |
半夏瀉心湯 » …心下痺鞭腹中雷鳴等痰飲の症はあるが、比較的実証である。 | |
人参湯(理中丸) » …胃腸虚弱であるが、冷え(裏寒の症)が主症である。 | |
製薬会社・電話
【問合せ先参照】
(お客様相談窓口) 0120-329-930
又は 03-5574-6600
受付:午前9時~午後5時30分
(土・日・祝日および弊社休業日は除きます)
備 考
【備考参照】
(remarks)
●優れた君子のように穏やかに効く漢方薬
六君子湯の処方は、中国の明の時代に書かれた漢方書物『万病回春』に記載されていて、日本には江戸時代の初期に伝わりました。8つの生薬が入っているのに、なぜ八君子湯といわないのかというと、中国では、大喪と生姜は、古くから食材として一般的に使われていたため、取り立てて構成生薬の数に加えるまでもないと考えられたからです。
また、「君子」の名が付いているのは、基本生薬である人参、白朮、茯苓、甘草が、穏やかな効き目をもたらすことから、気品と才徳に秀でた穏やかな君子に例えてのことです。君子湯には、四君子湯や六君子湯のほかに、五君子湯(異功散)という漢方薬もあり、いずれも疲れやすく、弱った胃腸を元気にしてくれる薬です。
ちなみに、六君子湯を服用して体力が回復してきたら次に「半瀉六君子湯」を服用するとさらに効果が高まります。
このほか、木香や縮砂などを加えた「香砂六君子湯」や「加減六君子湯」などのように、六君子湯は、症状に合わせて、さまざまな生薬を加えたり、減らしたりして処方されることも多い漢方薬です。