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ツムラ 安中散 エキス顆粒(医療用)
主 治
ストレスの多い現代人の胃を助ける漢方の良薬。神経性胃炎・慢性胃炎・胃アトニーに
脾陽型の胃痛(慢性潰瘍など)/裏寒の疼痛/胃寒(寒痛)証(胃に寒邪が侵入)
【適応症】
神経性胃炎、慢性胃炎・胃酸過多症、胃アトニー、胃・十二指腸潰瘍、胃腸病、胃炎、胃潰瘍による胃痛、神経性の胃痛、胃下垂、幽門狭窄、悪阻(つわり)、月経痛、低酸症
注 文
【注文欄】
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0620 | 2.5g×42包(2週間分) | 2,618円(税込) | ||
k0748 | 2.5g×189包(63日分) | 10,941円(税込) |
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症例・病例・治癒例
【症例参照】
【安中散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈結婚16年目に妊娠した婦人〉 39歳の婦人。胃痛を主訴として来院した。腹診すると、腹部に力なく膳部で動悸を触れる。痛みは軽く、圧痛はなく、食欲はあるが痛みを恐れてひかえている。大便は1日1行ある。私はこれに安中散を与えたが、1ヶ月ほどの服用ですっかりよくなって、休薬した。 それから半年ほどたったある日、この患者が来院し、また胃が悪くなって吐くようになったという。診療してみると、妊娠3ヶ月でつわりの症状である。私は、この旨を患者に告げたが患者は、結婚16年になるのにまだ一度も妊娠したことがない。いま頃になって妊娠するはずがないといって素直に私の言を信用しない。そこで婦人科に診せたところ、私の言った通り妊娠で、月満ちて、りっぱな男の子が生まれた。 安中散は胃酸過多症、胃潰瘍、胃下垂症などで、胃痛のあるものによく用いられるが、この処方は元来【疝】(せん)による腹痛を治する目的で作られたものである。この患者が妊娠したのは、疝がこの処方で良くなったためかもしれない。 ・現代病名:胃痛 |
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〈胃酸過多〉 40歳代の男性。トラックの運転をしていて、非常に神経を使うため、胃酸過多症がなかなか治らないという。体格はガッチりしているが、小柄な人で、便秘などの症状は特にない。ただ胸やけと、胃痛があるというので、安中散を与えた。 根気よく服用して、約半年以上経ってすっかり胃の調子がよくなった。 ・現代病名:胃酸過多症 |
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〈痛みを伴う胃もたれを治した漢方薬〉 Cさん(42歳・女性)の胃のもたれは、痛みを伴っていました。診察を受けると、おなかが冷たくなっているとのことで、前日の食生活を尋ねられました。冷たいビールを夜遅くまで飲んでいたという話をすると、胃もたれも胃痛もそれが原因だろうといわれました。 出された漢方薬は安中散でした。暴飲暴食で胃の働きが衰え、痛みを伴うときにはよく効くとのことです。翌日には、胃もたれも痛みも消え、食欲も回復してきました。 ・現代病名:胃もたれ |
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〈ストレスによる胃痛〉 20歳、女性。体格普通、高校までスポーツをしていましたが、時々胃痛がありました。社会人となり、対人関係でストレスが多く、再度胃痛が続き病院にも通いましたがよくなりません…と父親が来店されました。 とりあえず安中散をお渡ししました。 次回は本人も来店されました。貧血、生理痛、冷え、食が細い、などもあるそうです。安中散で痛みは楽になるとのことなので、生活面、食事法などを説明し、加えて双参を服用してもらったところ、1ヵ月ほどして「気」も大きくなり、生理痛も少なく、体力も増してきたとのことです。現在2ヵ月目に入り、続けて服用中です。食事と生活の注意は守ってもらっています。 ・現代病名:胃痛 |
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〈安中散で症状が緩和〉 会社役員のAさん(60歳)は、若いころから体が弱く、胃も弱い体質でしたが、最近は頻繁にげっぷが出たり、酸っぱい液体が胃から口の中に込み上げてくるので困惑していました。かかりつけの病院で胃の内視鏡検査を受けたところ、胃液の分泌過多の傾向があるといわれ、制酸剤などの薬の処方を受けました。 ところが、病院の薬はAさんには強過ぎるらしく、服用すると胃の痛みを感じることもありました。 そこで、漢方の専門家に勧められた安中散を1週間ほど服用すると、胃の不調感やげっぷなどの症状が緩和されました。 ・現代病名:胃酸過多症 |
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〈安中散でげっぷも胃液逆流も解消〉 Rさん(40歳・女性)は、げっぷが出やすいこと、また、ときに胃液が逆流して胸の辺りがヒリヒリすることにずっと悩んでいました。病院でもらった胃薬を飲んではいるものの、全くすっきりしません。そこ で、漢方薬を取り扱っている別の病院に行ってみることにしました。 近所で漢方に詳しいと評判のその先生は「やせて体力がなく、おなかがひんやりと冷えているあなたにはこれがいい」といってRさんに安中散を処方してくれました。 すると、この漢方薬を服用して2日間ぐらいたったころから、とても臭いげっぷが出るようになったのです。しかも、その数日後には黒い便が驚くほど出たそうです。 そ して、その日を境にげっぷは少なくなり、1ヵ月後には胸やけもすっかり収まったのでした。 ・現代病名:逆流性食道炎 |
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〈胃痛だけでなく、冷え症も解消された〉 Yさん(66歳)は小柄で色白、小さなことにもよく気がつくタイプの女性です。若い時分は、家業であるタバコ屋の看板娘として、近所でも評判の美人でした。 数年前、ご主人が亡くなってからは、娘夫婦のもとで暮らしていましたが、ちょうどそのころから胃の具合が悪くなり、何かしら思い悩むことがあると、すぐに胃の痛みを感じるようになりました。みずおちのあたりが冷たく感じられ、胸焼けもあります。 病院からは慢性胃炎と診断され、あまり気をつかい過ぎないようにとのアドバイスを受け、薬局からもらった薬を飲んでいましたが、一向によくなりません。 持病だった冷え症の痛みと合わせて、とてもつらい思いをしていました。 そんなYさんを見かねた知人が、近所の漢方薬局を紹介してくれました。さっそく訪ねてみると、いくつか質問をされたり、人指先でおなかを押されたりしました。 診断の結果、処方されたのは安中散です。 漢方では、同じ病気であっても、比較的元気な人とそうでない人には、まったく別の薬が使われる、ということをYさんはこのとき初めて知りました。 1ヵ月ほど服用しているうちに、胸焼けがなくなり、痛みも少しずつ和らいでいきましたが、さらに驚いたのは、冷え症も改善されたように思えたことです。その後、1年ほど服用を続けると、あれほどひどかった胃の痛みが、うそのように消えてなくなりました。 今でも、心配事があったりすると、ときどきはおなかに痛みを感じることもあるそうです。「こればかりは神経質な性分だから仕方ないけれど、安中散を飲めば痛みも取れてすっきりするのよ」と、タバコ屋の看板娘だった時代と変わらぬ元気で、魅カ的な笑顔で語るYさんです。 ・現代病名:胃痛と冷え症 |
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弁証論治
【弁証論治・概要】
中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽(positive and negative principles)のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが証(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。
…症状・所見→四診→証→治法→方剤
食滞胃脱(胃中停食) »
脾陽虚(脾陽不振・脾陽虚弱・脾胃虚寒) »
胃寒 »
【自覚症状図】
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。 |
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…温法:温裏・散寒・回陽・通絡などの効能により、寒邪を除き陽気を回復し経絡を通じて、裏寒を解消する治法です。 |
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【中薬大分類】温裏(補陽)剤…体内を温める方剤です。即ち、裏寒を改善する方剤です。 【中薬中分類】温中散寒剤…中焦の冷え(裏寒)に用いる方剤です。中焦脾胃の陽気が虚衰して、運化と昇陽が不足し、腹痛・腹満・食欲不振・口渇がない・下痢・悪心・嘔吐・舌苔が白滑・脈が沈細または沈遅の症候がみられます。 |
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裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(胃寒・冷え)、虚証(虚弱)、湿証(水分停滞)の方に適応します。 …人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。 【臓腑弁証】【気血津・臓腑証】 寒凝気滞(かんぎょうきたい)…寒冷刺激による気滞に用います。温性の理気薬を主体とした理気剤です。 ●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。 【証(病機)】胃寒実(いかんじつ) 【中医学効能(治法)】 温中散寒・理気・止痛・止嘔・制酸 【用語の説明】(term) 温中(おんちゅう) »…中焦=脾胃を温めることです。 散寒(さんかん) »…寒さの邪気を追い出すことです。 止痛(しつう) »…痛みを止めることです。 理気(りき) »…理気:気の流れを良くすることです。気(氣)を正常に巡らせ機能を回復する治療法です。 温中散寒法(おんちゅうさんかんほう) »…温・熱性の生薬を用いて脾胃を温め、腹痛や冷え下痢などを治療する方法です。類語:温裏散寒法(おんりさんかんほう) |
【証の判定画面】
診断のポイント
【ポイント参照】
舌 診
【舌診参照】
【舌診】(tongue) 淡白湿潤、薄い白苔を見ます。
脈 診
【脈診参照】
【脈診】(pulse) 沈弱、時に遅です。
使用方法
【使用方法参照】
成 分
【生薬参照】
製剤・薬剤形状
【製剤・薬剤形状参照】
使用上の注意
【注意参照】
補足説明
【関連項目参照】
【安中散類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
人参湯(理中丸) » …冷え症で、血色がすぐれず、胃腸が弱く下痢しやすく、口中にうすい唾液がたまり、うすい尿を出し、時に腹痛を訴える場合に用いる。(裏寒に対する基本方) | |
六君子湯 » …胃腸虚弱で顔色が悪く・心窩部の振水音が著明で、胃部膨満感・食欲不振、倦怠感、手足の冷えがあり、腹痛をあまり訴えない場合に用いる。(脾虚疾飲) | |
四君子湯 » …六君子湯に比べ、一層体力が衰えている場合に用いる。(気虚の基本方) | |
茯苓飲 » …安中散に比して体力がある場合で、心窩部の振水音(胃内停永)が著明であり、胃部膨満感、食欲不振、悪心、嘔吐・暖気・胸やけなどを訴える場合に用いる。(胃の痰飲) | |
平胃散 » …比較的体力のある人で・鼓腸・食欲不振、心窩部の膨満感などを訴える場合に用いる。(脾虚、湿濁内盛) | |
五積散 » …胃薬に用いることもあるが、経絡の中寒の方剤で裏寒の症状より、表寒の症状が強い。 | |
当帰四逆加呉茱萸生姜湯 » …血虚と陽虚があり、寒邪により四肢の冷えが強く、それが裏にも及んだ場合である。(血虚受寒) | |
製薬会社・電話
【問合せ先参照】
(お客様相談窓口) 0120-329-930
又は 03-5574-6600
受付:午前9時~午後5時30分
(土・日・祝日および弊社休業日は除きます)
備 考
【備考参照】
(remarks)
●古くから重宝されてきた名処方
安中散の処方は、中国の宋代に作られた『和剤局方』という優れた漢方薬を集めた書物に掲載されており、古くから良薬として用いられてきました。現在の日本においても多くの製薬会社から販売されている非常に有名な処方です。
安中散に含まれている、生薬の桂枝、小茴香、縮砂、良姜には胃の調子を整える作用があり、延胡索、甘草には胃の痛みを和らげる働きがあります。さらに、カキの殻である牡蛎にはカルシウムが含まれているため、胃酸を中和する作用と精神を安定させる作用があります。これらの生薬の協力作用によって、胃痛や胸やけなどの症状がスッと楽になります。
早い人は飲み始めて2~3回で効果が見られます。症状が治まったら服用をやめてしまって構いません。安中散は、証が合えば素早く効果が現れますし、味もそれほど苦くないため飲みやすく、副作用もほとんどない非常に穏やかな良薬です。
●主治:胃寒疼痛
●効能:温中降気・止痛