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ツムラ 乙字湯 エキス顆粒(医療用)

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    ツムラ:ツムラ 乙字湯 エキス顆粒(医療用)

  • 乙字湯

    乙字湯が適用する自覚症状

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主 治

【適応症】

痔核(いぼ痔)、きれ痔便秘脱肛肛門出血、痔核の疼痛、女子の陰部掻痒症、皮膚病の内攻による神経症

注 文

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k0619 42包(2週間分) 5,148円(税込)
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症例・病例・治癒例

【症例参照】

【乙字湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈脱肛と出血〉

治例図 40歳の女性。

体格、肉付きとも普通である。便通は良好であり、下痢もない。排便時に出血あり、腰が少々冷えるような感覚があると訴える。
いろいろ坐薬や軟膏を使用するなどしてきたが、なかなか良くならない。そこで、お客様の希望により乙字湯を単方で服用してもらった。出血状況はだいぶ良くなったが、脱肛の症状の改善は見られなかった。

そこで、乙字湯桂枝茯苓丸を合わせて使ってみたところ、出血は数日で止まったようであり、脱肛の方もいくらか縮小の傾向が見られたので、その後、補中益気湯を服用。またアルコール類や辛いものの摂取を控えるようにし、体を冷やさない、疲労回復に努めるようアドバイスした。

・現代病名:脱肛と出血

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2〈乙字湯と大柴胡湯で痔と便秘を緩和〉

治例図 東京の郊外に住む主婦Yさん(29歳)は、10代のころから便秘と痔に悩まされ続けてきました。その上、結婚後子どもを出産すると、さらに激しい出血と痛みに襲われ、子育てもままならなくなってしまったのです。市内の総合病院で手術を受けたのですが、予後が悪く、精神的にもかなり追いつめられていました。
そんなとき、健康雑誌の「漢方で痔を治す!」という特集を読み、わらをもつかむ思いで漢方薬局へ飛び込んだのです。
薬剤師は、顔色が悪く生理も不順だというYさんに、乙字湯大柴胡湯を処方しました。Yさんが半月間ほど服用すると、瘀血が解消されたのでしょうか、出血も止まり、痔の痛みもだいぶ軽くなったそうです。
Yさんは「今は痔の痛みが和らいで、お通じもよくなり、子育てにも家事にもまったく支障はありません。もっと早く漢方を知っていればよかったです」と話しています。

弁証論治 リンク肝気鬱結(肝気鬱滞)証 »

・現代病名:痔と便秘

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3〈痔核〉

治例図 27歳の男性。

学生時代より痔があり、最近は切れ痔と、指頭大の内痔核が発作的に、年数回も炎症を起こし、そのためノイローゼ気味となっていた。いろいろと手をつくしたが一向によくならない。

腹部に瘀血症を認めたが、乙字湯を2ヵ月間煎服させたが効がない。そこで乙字湯のエキス錠と桂枝茯苓エキス錠を併用したところ、3週間で出血はなくなり、惨痛も軽減した。半年間連用して、内痔核は大豆大に縮小し、瘀血の症状も消失した。その後2年間を経たが再発を見ない。

経験によると、乙字湯は煎剤よりもエキス剤の方がよく効くように思われる。

・現代病名:痔核

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4〈湿疹後の神経症〉

治例図 62歳の女性。

数年来慢性湿疹に悩み、諸治療効なく、光線治療をうけてかえって悪化した。浮腫と便秘が起こり、そのうち逆上、頭重、心煩、不眠など神経症状が加わってきた。トランキライザーを服用したところ一日中フラフラして、ますます精神不安となった。

柴胡加竜骨牡蛎湯に乙字湯のエキス錠を兼用したところ、内攻性の神経症状がとれた。乙字湯の主治の一つに皮膚病の内攻性神経症と解すべき指示があるが、本例はそれに該当している。

・現代病名:湿疹後の神経症

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弁証論治

【弁証論治・概要】

中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽陰陽(positive and negative principles)のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。

弁証論治…症状・所見→四診→証→治法→方剤
リンク瘀血 »

【自覚症状図】

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

乙字湯

八法清法:熱邪を清解することにより裏熱を消除する治法です。

【中薬大分類】清熱剤…熱を除去する方剤です。清熱・瀉火・解毒・透熱滋陰などの効能により裏熱を改善する方剤です。

【中薬中分類】清臓脇熱剤…臓腑の熱を除去する方剤です。

八綱分類裏熱実(りねつじつ) 裏 熱 熱 実 …証(体質・症状)が、裏証(慢性的)、熱証(ホカホカ)、実証(比較的体力充実)の方に適応します。


気血津液…人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。
血瘀…血の流れが悪い方が使用します。停滞し変性した非生理的血液の意味で、現代西洋医学的には微小循環系の障害が最も血瘀に近い病態と考えられます。 大まかには静脈系の停滞即ち鬱血に相当しますが、血液粘稠度の増大、凝固亢進、血栓、癒着、繊維化、増殖性病変、瘢痕、血腫などの様々な病態が含まれます。 また、紫斑・皮下点状出血や血管内の凝血(凍瘡など)、DICのような血管内凝固亢進にひき続く出血も血瘀と判断されています。
水液停滞…余分な水があまっている方が使用します。津液の停滞のことで、西洋医学的には細胞内液・組織液・リンパ液などが、主として組織間・消化管内・体腔内に異常に停滞したことを意味します。 中医学では湿・痰飲・水腫と呼ぶのが一般的で、日本では水毒ともいわれます。

 

【臓腑弁証】

【気血津・臓腑証】
痔核の脱出・痔出血・脱肛・血熱(じかくのだっしゅつ・じしゅっけつ・だっこう・けつねつ)…痔核の脱出・脱肛・痔出血に対して作られた処方で、昇提の柴胡・升麻によって支持組織の緊張を高め、止痙・止痛の当帰・炙甘草によって肛門部の痙攣(けいれん)を緩めて脱出を還納し、黄ക・大黄で止血し、清熱薬によって消炎し炎症性腫脹を改善する、処方構成です。
さらに、清熱瀉火・解毒の薬物を活血の当帰によって全身にめぐらせる配合(「薬効を血分に引き入れる」と表現する)ことから、熱証一般に用いることも応用のひとつです。陰部の掻痒に効果があることが経験的にわかっていますが、陰部のみでなく全身各所の血熱の発疹・掻痒などに用いる価値があります。

●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。
リンク五臓(ごぞう) »  リンク気・血・津液・精 »  リンク弁証論治・事典 »

【証(病機)】大腸実熱(だいちょうじつねつ)

【中医学効能(治法)】 升提・緩急・清熱化湿・止痛

【用語の説明】(term)

リンク清熱化湿法(せいねつけしつほう) »…寒涼性の生薬を用い、湿や熱邪、発熱・嘔吐・下痢・尿不利・腹脹を治します。

リンク止痛(しつう) »…痛みを止めることです。

リンク大腸(だいちょう) »…六腑の一つで、水分を吸収し残りを大便として排出する機能の部分です。

リンク実熱(じつねつ) »…外からの熱邪の侵襲、ストレス、飲食の不摂生による熱の発生などの症候です。(実火)


診断のポイント

舌 診

脈 診

使用方法

【使用方法参照】

正しく使用 食前または食間に服用 食前または食間に服用してください。
食間とは…食後2~3時間を指します。
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。むかつくときは、水で飲んでもかまいません。


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成 分

【生薬参照】

乙字湯の構成生薬は、下記の6種類です。
そのうち、柴胡、黄ごん、大黄、甘草などは、炎症をしずめ痛みをやわらげる働きをします。大黄には、便通をつける作用もあります。また、当帰には補血作用があり、升麻は痔核や脱肛によいといわれます。

本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス4.0gを含有する。
日本薬局方 トウキ(当帰)…6.0g
日本薬局方 サイコ(柴胡)…5.0g
日本薬局方 オウゴン(黄ごん)…3.0g
日本薬局方 カンゾウ(甘草)…2.0g
日本薬局方 ショウマ(升麻)…1.0g
日本薬局方 ダイオウ(大黄)…0.5g

【組成成分】…次図をクリックすると各生薬の詳細説明にリンクします。
柴胡  升麻  黄芩  大黄  当帰  甘草 

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製剤・薬剤形状

【製剤・薬剤形状参照】

〈顆粒剤〉

顆粒剤 顆粒剤…散剤を粒状に加工して大きさを揃えたもので、サラッとして飛び散りにくく飲みやすい薬です。粒を特殊な皮膜で覆い、溶けやすくしたものもあります。薬が口・食道に貼り付くのを防ぐために、あらかじめ水またはお湯を飲んで口・食道を湿らせてから、口に水またはお湯を含み、薬を口に入れて、水またはお湯と一緒に飲み込むようにしてください。

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使用上の注意

【注意参照】

【妊娠・授乳の注意】女性
●配合生薬の大黄には、子宮収縮作用や骨盤内臓器の充血作用が認められています。そのため、流早産の原因にもなりかねません。大量でなければまず心配ないのですが、妊娠中の服用については医師とよく相談してください。

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補足説明

【関連項目参照】

まばたき

微笑み

 
区切り

足跡【乙字湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
 

リンク桂枝茯苓丸 » …比較的体力のある人で本方と同様の症状を訴え、冷えのぼせの傾向があり・下腹部に抵抗・圧痛を認める場合に用いる。(瘀血)

 
 

リンク大黄牡丹皮湯 » …さらに症状が激しく体力が充実した人の場合に用いる。(腸癰)

 
 

リンク当帰建中湯 » …体力のやや低下した人で脱肛の傾向があり、局所の落痛が激しい場合に用いる。(血虚裏急)

 
 

リンク芎帰膠艾湯 » …比較的体力の低下した人で、出血する場合に用いる。(血虚の下血)

 
 

リンク 補中益気湯 »中気下陥による弛緩性の痔疾。

 
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製薬会社・電話

【問合せ先参照】

問合せ先 (お客様相談窓口) 0120-329-930
 又は 03-5574-6600

受付:午前9時~午後5時30分
(土・日・祝日および弊社休業日は除きます)


備 考

【備考参照】

中医師 (remarks)
●(参考)これまでの経験で、原因不明のうつ状態に著効を示した例が何例か報告されています。
江戸後期の由緒正しき和方の変方
漢方医学で現在用いられている大部分の処方は、中国医学として伝えられ1000年以上も経つものです。その中にあって、乙字湯(厳密には、現在の乙字湯の基となる処方)は、'江戸時代の末、水戸藩の侍医であった原南陽という日本人によって作られました。原南陽は、自製の常用処方に甲字湯、乙字湯、丙字湯という具合に、十干の文字を付けて命名したとされており、乙字湯はその中の第2番目の処方という意味合いになります。その後、明治時代の名医、浅田宗伯によって改良され、小柴胡湯の変方として現在までに広く使われる処方になりました。
当時は、馬を利用した移動手段、騎兵隊など、主に尾腿骨の変形によって痔が悪くなったようです。現在でも、椅子に腰掛けたままの姿勢が続く職業の人に多いようですが、そのような痔に限らず、ストレスが原因で血便が出るという潰瘍性の大腸炎にも効くことが特徴です。

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