ツムラ漢方薬製造工程

ツムラ漢方薬製造工程



 生薬栽培→製造工程

生薬栽培→製造

株式会社ツムラ・概要その1



株式会社ツムラ・概要その2


 ツムラ漢方製剤が支持される理由

高品質な「漢方製剤」のためにできることはすべて実行します。そのツムラの姿勢が、信頼度の高さと実績につながっていきますね!。

植物や動物、鉱物からなる天然の生薬を原料とする漢方薬は、もともと複数の生薬を煎じて飲むものがほとんどで、扱いも面倒でしたね!。しかし、医療用漢方エキス製剤が開発されてからは、生薬を煎じる手間がはぶけ、品質も一定な漢方製剤として、多くの医療機関で使用されるようになりました。

現在の漢方医学は、現代医療が向き合うさまざまな課題にも活用されています。漢方薬は、80%以上の医師が治療に使用しており、また、海外からも注目を集めているのですよ!。

この医療用漢方エキス製剤の分野において、歴史と伝統を誇り、最も高いシェアを持っているのが「自然と健康を科学する」でおなじみのツムラですね!。

国内医療用漢方製剤の市場において、83.6%(2009年度実績)ものシェアを獲得し、信頼度の高さは、その実績が物語っていますね!。

漢方製剤の効果は、品質の良し悪しにも大きく左右される。自然の恵みである生薬を原料とするだけに、高品質の漢方製剤を安定供給するためには、計画的な生薬栽培と厳しい品質管理が要求されます。ツムラでは、原料の生薬栽培から、製造、流通、そして、病院や薬局、最終的に患者さんに届くまで、一貫した管理体制を整え、徹底した品質管理の維持向上に努めていますよ!。

まずは原料生薬。日本国内でも栽培していますが、約80%は中国からの輸入が占めます。高品質な生薬を安定確保するため、長年にわたり契約栽培を行い、栽培方法から肥料や農薬の使用など、生産者への栽培指導体制を確立させていますよ!。同時にツムラでは、生態系の維持と持続可能な採取をも考慮し、野生生薬の栽培化や保護育成にも積極的に取り組んでいますね!。

つづいて品質管理。生薬の管理はきわめて重要です。微生物等の繁殖が起こらないよう、徹底した管理体制が敷かれています。さらに品質試験を行い、残留農薬など有害な成分をチェックします。こうして合格した生薬のみが製造工場に供給されていくのですよ!。

製造工場に運ばれた生薬は、決められた大きさに切裁、調合され、エキスが抽出されます。抽出されたエキスは、濃縮、乾燥され、エキス粉末となり、服用しやすい顆粒状に仕上げられますね!。

そして一つひとつ包装され、製品となりますよ!。製造工場内は、常にコンピューターで管理され、多種多様な項目の品質・製造管理が行われています。高品質な「漢方製剤」のためにできることはすべて実行しますよ!。

このツムラの姿勢こそが、医療関係者および患者さんの信頼を獲得してきた要因なのですね!。

 生薬のツムラ生産地

ふるさと高知県越知町仁淀川




漢方は人から人へ…


 くすぶる中国企業傘下入り説

漢方薬大手ツムラは中国の保険大手、中国平安保険集団と資本・業務提携した。10月13日付で第三者割当による新株発行と自己株処分により、中国平安保険の子会社、中国平安人寿保険がツムラの発行済み株式の10.04%(議決権ベース)を保有する筆頭株主になった。ツムラの調達額は273億円。中国市場に本格参入したいツムラと、製薬事業を強化したい中国平安保険の思惑が一致した。「老舗のツムラが、中国企業が筆頭株主になることを認めるとは意外」と証券市場からサプライズの声が挙がった。

漢方薬のルーツは中国だが、日本を訪れる中国人観光客の間でツムラの漢方薬の人気が高い。中国では偽物や品質が劣る製品が横行していることが背景にある。今年7月、中国政府は漢方薬にあたる中薬に関する法律を施行した。

この提携を機に、両社は中国に合弁会社を設立する。出資比率は今後詰める。協力して伝統的中薬の調査、開発、生産の技術を高め、伝統的な中薬の薬草栽培から最終製品までの全工程にわたる品質管理基準システムの構築と完成を目指す。中薬とは薬草、薬用植物のことで、日本でいう漢方薬である。

平安グループ  平安グループは、保険、銀行、証券、投資、インターネットなど、さまざまなサービスを手がける総合金融会社だ。1988年に社員わずか13名の小さな保険会社として中国深?で創業。中国初の共同出資保険会社となり、中国全土に142万人(うち111万人は保険販売代理員)の従業員を抱えるまでに急成長。2004年6月に香港H株上場、07年3月に上海A株上場を果たした。

 生保の中国平安人寿、損保の中国平安財産保険はともに中国第2位、平安年金基金は中国1位。平安銀行は中国初の共同出資会社だ。

平安グループの16年12月期の連結決算は、総資産5兆5769億元(約95兆円)、売上高7124億元(約12兆円)、純利益623億元(約1兆円)。フォーブス誌の「2017年グローバル2000社」ランキングで16位、フォーチュン誌の「2017年グローバル500社」ランキングで39位。中国屈指の総合金融グループである。

平安グループは、日本における投資拠点として15年11月、平安ジャパン・インベストメントを設立した。16年5月、ジャスダック上場の分譲マンション会社、アスコットに投資。澤田ホールディングスからアスコット株を32.3%、14億円で取得してアスコットの筆頭株主となった。17年4月、アスコットによる90億円の第三者割当増資を引き受け、発行済み株式の半数を超える株式を握り、子会社に組み入れた。澤田HDはエイチ・アイ・エスの創業者、澤田秀雄氏が筆頭株主で、モンゴルの大手銀行を保有している。

平安グループのツムラへの投資は、日本の漢方薬業界に対する中国企業の投資としては最大規模になる。「両社が共同事業を立ち上げるのに数年はかかる。軌道に乗るのはまだまだ先だ」(日本の製薬会社の首脳)。追加資金が必要になり、「平安保険グループがツムラの新たな第三者割当増資を引き受け、子会社に組み込むことだってあり得る」と証券市場では見ている。

ツムラは2016年に中国の消費者向けに漢方薬事業を始めている。平安グループからの出資を受け入れ、中国展開を本格化させる。そんななか、ツムラは独立を維持できるのか。それとも中国資本の傘下に入るのかに注目が集まる。


※(by Business Journal 2017年10月の記事)


※中国平安保険
平安グループのビル 中国平安は中国国内で金融ライセンスを最も多く持つ企業であり、かつ最も多様な業務領域に展開する総合金融サービスグループである。

中国国内におけるグループ企業には、中国平安人寿保険株式有限公司(平安人寿)、中国平安財産保険株式有限公司(平安産険)、平安養老保険株式有限公司(平安養老険)、平安健康保険株式有限公司(平安健康険)、銀行系の平安銀行株式有限公司(平安銀行)、投資会社系の平安信託投資有限責任公司(平安信託)、証券系の平安証券株式有限公司(平安証券)、アセットマネジメント系の平安大華基金株式有限公司(大華基金)などの子会社があり、保険・銀行・投資関連の金融商品及びサービスの全機能を提供できる有数の金融グループである。

インターネット金融の業績は2015年度に急速的に伸び、それを新たな事業の柱に構築した。2015年度の連結決算によると、平安のインターネットユーザー数は同比75.9%増の2.42億人、インターネット金融の関連会社のユーザー数は1.83億人にも達した。

中国平安は正社員27.5万名、保険の営業職員87万名を擁している。2015年度の連結決算によると、総資産は4.77兆元(約81兆円)、売上は6,932億元(約11兆円)である。保険の売上について、生命保険業界で平安人寿は中国2位で、損害保険業界で平安産険も中国2位である。

●平安津村有限公司

中国における生薬調達体制の強化に関する事業、中薬を主とした分析研究に関する事業、中薬、健康食品、ヘルスケア関連日用品およびその他業務分野に関する事業を行う拠点
2018年6月設立

平安津村有限公司の詳細